ECコラム 第3回「ECサイト構築・リニューアルを成功に導くポイント」(2/3)

前回は、正式見積が概算見積を大きく上回ってしまい予算超過してプロジェクトが頓挫してしまうというケースをご紹介しました。
今回は、「パッケージ仕様に合わせる前提となり、ユーザー要求を聞き入れない」というケースを紹介します。
パッケージ仕様に合わせる前提となり、ユーザー要求を聞き入れない
今回のケースは、概算見積もりと、正式見積もりの差が出ない方向に、ベンダがコントロールしようとして、お客様の要求が満たされないケースです。
前回のケースでは費用加算しましたが、逆のケースといえます。
費用を抑えるために、出来るだけカスタマイズせずパッケージの持つ標準機能に合わせさせようとします。
その結果、当初出来るといっていた機能が実現出来なくなります。
「提案段階では出来るって言ってたのに、やりたことができいないなぁ。」
「どうしようかなぁ。」
なんて感じるでしょう。
保守費用で実施される作業内容が曖昧
次にサイトオープン後に、ユーザー様が不満を持たれるケースとして保守運用での費用に疑問を持たれるケースです。
何かお願い事をすると別費用がかかります、と言われる。
問い合わせをしてもレスポンスが遅い。
変わった窓口担当者にシステム内容が引き継がれていない。
保守費用は何の費用なのかわからなくなりますね。
保守の責任範囲もわからなくなりますよね。
まとめ
ここまでで、アンケート結果の上位3項目について事象をみてきました。
それは
- 正式見積もりが概算見積もりを大きく上回り、予算超過してしまう
- パッケージ仕様に合わせる前提となり、ユーザー要求を聞き入れない
- 保守費用で実施される作業内容が曖昧
サイトリニューアル時によく起こりうる失敗事例の代表です。
それではこれらの事象をどのように防ぐのか、次回にて「成功に導くポイント」を紹介します。