ECコラム 第7回「ECサイト開業を成功させるためのポイント」(1/3)

消費者向けのECサイト市場は年々拡大し、多くの企業がECサイトを開業して売上拡大をしています。
まだECサイトをしていない企業もECサイト市場進出を検討している企業が多数です。
ではECサイトを開業させ、売上を伸ばすにはどうすればいいのでしょうか?
今回のコラムでは、「ECサイト開業を成功させるためのポイント」をご紹介してまいります。
実店舗とECサイトの特徴と違い
「お客様に商品を販売する」という目的は実店舗もECサイトも共通ではありますが、
必要なものや、ショップの構え方、販売方法、お客様との関わり方に多くの違いがあります。
既にご存知かもしれませんが実店舗とECサイトの特徴と違いを改めて理解しておきましょう。
両社の特徴をお客様サイドと販売者サイドに分けて簡単にまとめてみます。
◎お客様サイド
実店舗の特徴
- 実店舗まで行く
- 歩いて探し、直接手に取りながら商品と出会う
- 買い物かごに商品を入れる
- レジで現金、クレジットカード、電子マネー等で代金を払う
- 商品を自分で持ち帰る
ECサイトの特徴
- インターネット環境がある場所でスマホやPCを開く
- ショップ(サイト内)のページで商品を探す
- ショッピングカートに商品を入れる
- お客様自身で個人情報を入力し注文を完了する
(クレジットカードや銀行振り込み、代引き等で支払い)
◎販売者サイド
実店舗の特徴
- 路面や百貨店・ショッピングモールに店を構える
(場合によってはは土地の上に建物を建てる) - その建物に内装を施す
- 販売する商品を陳列する
ECサイトの特徴
- ネット上にショップを構える
- ネット上にECサイトを公開する場所(土地)を確保する
- ネットショップの機能や見せ方を整える
- 販売する商品をECサイトに登録し、商品ページを作成する
このようにお店に訪問して商品を購入するという流れは同じです。
ですが、お客様サイドからすると実際に行くか行かないかの違いや販売者サイドからすると自らが動いて準備をするか、PC上で準備ができるか等の違い等があります。
これらのような違いがあるため、ECサイトをスタートするためには、実店舗とは違う開業方法になります。
そのためECサイトを開業する際に、まずは種類と仕組みを理解しておくことが重要になります。
それについてこれから解説していきます。
ECサイトの種類と仕組み
開業方法はモールに出店するか、自社サイトを持つかの2つの方法があります。
■モール型
モール型というのは、「楽天市場」や「Amazon」「Yahoo!ショッピング」などを指します。
このようなモール型で商品を販売をするためには、モールに出店することでネット販売を行うことができます。これらのモールの一番のメリットは、なんといっても「集客力」です。
実店舗で例えると百貨店やショッピングモール中にショップを出店するようなイメージのため、集客については百貨店の力で行ってくれます。
ある程度サイト構築のテンプレートが用意されているため、0からサイト構築をする必要がなく、簡単に誰でも構築することができます。
ただし、独自の機能のカスタマイズやデザインで独自性を出すことはできなく初期費用は比較的安価となりますが、月額費用は高くなってしまいます。
ECサイトの利用料金や追加サービスの料金、売上に対する手数料などがかかるため、売上が高くなるほど費用が大きくなってしまいます。
■自社サイト型(独自ドメインのECサイトサイトを構築する)
自社サイト型とは、企業や個人を含む独自でもつECサイトのことです。
サイトデザインから提供するサービス、さまざまな機能まで、自由なECサイトの構築ができることが、一番のメリットとなります。
好みのデザインや機能をカスタマイズし、お客様により良いサービスを提供するサイトを構築できます。
ただし、構築するプラットフォームの選定から決済システムの導入まで、自社で導入しなければなりません。
またモール型と違い、モール側が集客をしてくれるわけではないので、SEO対策やインターネット広告、さまさざまなマーケティングをして、売上を伸ばすための「集客」施策が必要となります。
ECサイトの月額費用はシステム利用料や保守メンテナンスなど比較的安価なのですが、構築するプラットフォームによっては、初期費用に数千万円以上かかる場合もあります。
自社サイト型にもいくつか種類があります。
こちらについては、次回コラムにて説明していきます。